〜日々のプログラムを通して育みたい力〜
こんにちは。
スワールキッズ奈良教室です。
今回は、私たちが日々の支援の中で大切にしている考え方と、実際にどのようなプログラムを通して子どもたちの力を育んでいるのかをご紹介します。
スワールキッズでは、
「子ども達が自立して生きていく力を育む機会と環境を提供し、夢や目標に向かって挑戦し、人生を楽しむ人になることを目指す」
という理念を大切にしています。
少し大きな言葉に感じられるかもしれませんが、私たちが日々の教室で大切にしているのは、子どもたち一人ひとりが安心できる環境の中で、自分らしさを大切にしながら、少しずつ「できた」「やってみたい」を増やしていくことです。
その積み重ねが、将来の自立や、社会の中で自分らしく生きていく力につながっていくと考えています。
スワールキッズが考える「自立」
私たちは、自立を「何でも一人でできるようになること」とは考えていません。
スワールキッズが考える自立とは、
健全な依存先(人・物・地域資源)を増やし、上手に助けられながらも、自分も誰かの力になれることを含めた、相互的な生き方です。
子どもが自分らしく楽しく社会の中で生きていくための、心と行動の土台を育てることを支援したいと考えています。
困ったときに「助けて」と言えること。
自分に合った方法を選べること。
人とつながりながら、自分も誰かの役に立てること。
そうした力は、子どもたちがこれから社会の中で生きていくうえで、とても大切な土台になります。
「頼ること」は弱さではなく、必要なときに助けを求められる力でもあると、私たちは考えています。
日々のプログラムで育てたい力
スワールキッズ奈良教室では、日々の活動を通して、子どもたちが将来どんな環境でも自分らしく生きていけるように、さまざまな力を育んでいます。
理念研修では、こうした力を「ポータブルスキル」として整理し、
自己理解、感情と行動の調整力、生活習慣を整える力、他者との関わり、挑戦と失敗から学ぶ力などを大切にしています。
ここでは、実際のプログラムとあわせてご紹介します。
1.自分を知り、気持ちを伝える力
子どもたちが、自分の気持ちや得意・苦手に気づき、
「こうしたい」
「これはちょっと不安」
「やってみたい」
と少しずつ言葉にできるようになることを大切にしています。
たとえば、SST(ソーシャルスキルトレーニング)の時間には、気持ちの伝え方や、相手とのやりとりの仕方について考える場面があります。
また、活動の前後には
「今日は何をやってみたい?」
「やってみてどうだった?」
と振り返る時間を取り入れ、自分の思いを言葉にする経験を積み重ねています。
工作や調理、外出活動のあとに感想を伝え合う時間も、ただ楽しかったで終わるのではなく、
「どこが難しかったか」
「どうしたらできたか」
「次はどうしたいか」
を考える機会になっています。
2.気持ちや行動を整える力
子どもたちは日々の中で、イライラしたり、不安になったり、思うようにいかず気持ちが乱れたりすることがあります。
そんなときに、自分の状態に気づき、少しずつ落ち着いた行動に切り替えられる力を育てていきたいと考えています。
教室では、SSTの中で
「困ったときはどうする?」
「嫌な気持ちになったとき、どう伝える?」
といったこと一緒に考えています。
また、必要に応じてクールダウンの時間を取ったり、気持ちを言葉にするサポートを行ったりしながら、子ども自身が自分に合った落ち着き方を知っていけるよう支援しています。
集団遊びの中でも、自分の思い通りにならない場面はあります。
そのときに、すぐに正しさだけを求めるのではなく、
「悔しかったね」
「どうしたら次はうまくいくかな」
と一緒に整理していくことを大切にしています。
3.生活を整える力
毎日の生活に必要な、身支度、準備、片付け、時間の切り替え、見通しを持って動く力も、支援の大切な柱です。
たとえば、調理プログラムでは、手洗い、エプロンの準備、材料や道具の確認、手順の理解、片付けまでを一連の流れとして経験します。
「ラーメンを作ろう」や「カレー作り」のような活動では、作ること自体だけでなく、準備や衛生、順番に取り組むことも大切な学びになっています。
また、日々の教室生活の中でも、スケジュールやホワイトボード、手順書、タイマーを使いながら、「次に何をするのか」が分かりやすい環境を整えています。
子どもたちが見通しを持って動けることで、不安が減り、自分で動ける場面が増えていくと考えています。
4.人と関わる力
人と協力すること、自分の気持ちを伝えること、相手の気持ちを受け取ることも、社会の中で生きていくうえで大切な力です。
スワールキッズ奈良教室では、ペア活動や集団遊び、共同制作、調理活動などを通して、人との関わりを学ぶ機会をたくさんつくっています。
たとえば、
「ふたりで作るオリジナルトースト」では、手順を見ながら役割を分担したり、トースターの使い方を相手に伝えたり、相手の様子を見ながら進めたりする経験が生まれます。
ひとりで作るのではなく、誰かと一緒に取り組むからこそ、伝え合う力や協力する力が育っていきます。
また、体育館プログラムで行う
- 「だるまさんが転んだ」
- 「木とリス」
- 「ボール運び」
- 「ドッジビー」
- 「Hey!ダッシュ」
などの活動では、ルールを守ること、順番を待つこと、周りを見ながら動くこと、友だちと一緒に楽しむことを経験します。
勝ち負けがある活動の中では、うれしい気持ちだけでなく、悔しい気持ちや相手を応援する気持ちも育っていきます。
そうした一つひとつの経験が、人との関わり方の土台になると考えています。
5.挑戦し、失敗から学ぶ力
スワールでは、失敗しないことよりも、挑戦してみることを大切にしています。
新しいことに取り組むとき、最初から全部できる必要はありません。
見学から始めてもいい。
一部分だけ参加してもいい。
職員と一緒にやってみてもいい。
そんな小さな一歩も、大切な挑戦です。
スワールでは、小さなチャレンジの機会をつくり、やってみたことを認め、リトライを支える関わりを大切にしています。
たとえば、工作プログラムでは、思い通りに作れないこともあります。
外出活動では、初めての場所や初めての経験に緊張することもあります。
調理活動でも、包丁やトースター、ホットプレート、少し勇気のいる場面があります。
それでも、
「やってみた」
「前よりできた」
「次はここを工夫したい」
と思える経験が、子どもたちの大きな力になっていきます。
私たちは、その一歩を一緒に喜び、必要な支えを考える教室でありたいと思っています。
支援の中で大切にしている3つの視点
スワールキッズでは、日々の支援の中で、特に次の3つを大切にしています。
- できることに目を向ける
- 「正しさ」より「気持ちに寄り添う」
- 子どもが選べる場面をつくる
子どもたちは、
「わかってもらえた」
「できたことを認めてもらえた」
「自分で選べた」
そんな経験の積み重ねの中で、少しずつ自己肯定感を育てていきます。
だからこそ私たちは、結果だけではなく、その子がどんな思いで取り組んだか、どんな一歩を踏み出したかという過程も大切にしています。
子どもが安心して挑戦できるように、支援者が環境を整え、見守ることが大切だと考えています。
スワールが大切にする「楽しい」とは
スワールキッズ奈良教室では、子どもたちにとっての「楽しい」をとても大切にしています。
ただし、スワールが大切にしている「楽しい」は、単に「面白い」「その時間が楽しかった」という意味だけではありません。
私たちが大切にしている「楽しむ」とは、
夢や目標に向かって挑戦する中で、自分の成長を実感し、人生を前向きに味わうことです。
それは、やってみたいことに挑戦する勇気、失敗も含めて経験として受け入れる前向きさ、「できた!」という達成感や「成長しているな」という実感を含んだ、内面的な喜びや手応えのある“深い楽しさ”です。
だからこそ私たちは、ただ楽しい活動を提供することだけを目指しているのではありません。
子どもたちが安心して挑戦できること。
挑戦の中で、自分なりの成長を感じられること。
そして、その経験を通して「またやってみたい」と思えること。
その積み重ねが、人生を楽しむ力につながっていくと考えています。
たとえば、
体育館で思いきり体を動かせたこと。
調理で自分の役割をやりきれたこと。
ペアの友だちと協力して一つのものを作れたこと。
外出先で初めての経験に挑戦できたこと。
そうした経験の中で、子どもたちが「楽しかった」と感じる背景には、ただ面白かっただけでなく、挑戦したこと、やりきったこと、成長を感じられたことがあります。
私たちは、そうした“深い楽しさ”につながる支援を大切にしています。
おわりに
スワールキッズ奈良教室は、子どもたちに何かを一方的に教え込む場所ではなく、
子どもたちが「自分らしく生きる力」を育んでいけるように、安心できる環境を整え、挑戦を支え、成長を一緒に喜ぶ教室でありたいと思っています。
私たちは、単なる支援者ではなく、子どもたちの伴走者でありたいと考えています。
子どもたちの「できた」を一緒に喜び、「やってみたい」を応援し、失敗も含めて前に進む姿を支えていきたいと思っています。
これからも保護者のみなさまと一緒に、子どもたち一人ひとりの育ちを大切にしながら、日々の支援に取り組んでまいります。
ぜひ、社内研修で使用した理念研修資料もあわせてご覧ください。
私たちがどんな思いで日々の支援に向き合っているのか、少しでも伝わればうれしいです。

